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Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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今,

介護保険の機能訓練の考え方として,

ICFの概念がずずいっと前面に押し出されています。




これは,




生活機能3領域(心身機能,活動,参加)の内,

「心身機能」の向上に終始するリハ(例:筋トレ)が

横行したことに対して,




結局,利用者の生活は何も変わってないじゃん。

とツッコミを入れられた形ですね。




よって,




「心身機能」の向上もいいけど,

「活動」と「参加」も同時に向上させるような

プランニングにしてください

となったわけです。




で,




高齢者介護の現場は混乱するわけです。




なぜなら,




ICFの概念は,

若い障害者や回復期の高齢者には

マッチしやすいのですが,




維持期の高齢者には

かなり無理があるのです。




骨折等で一時的に介護度が上がった方が

リハビリによって機能が回復し,

再度,「活動」や「社会参加」が可能になる。

といった回復期モデルなら,

簡単にマッチするのですが…。




また,




デイサービスに行くことによって(「参加」)

「活動」が活性化し,「機能」も向上した。

といったケースは多いでしょうが,




この場合は,

ケアマネージャーのケアプランレベルではOKですが,

デイにおける計画書では不十分なんですね。

デイの中における参加の要素を組み込む必要があるのです。




さて,




ではどうやって

維持期(介護度が高い方や認知症の方)の高齢者の

プランを考えるかという問題ですが,




その件は次回に。




☆本日の結論
「中重度者を重視せよと言いつつ,ICFでやれと言う厚労省からの難問です。」

前回の続きです。




重度の人の「社会参加」を

どう位置づけるのか?

ということですね。




その作業において

私が是非やってほしいと思っていることは,




今のその人の存在価値を明確にする

ということです。




そう考える上での

ICF的な根拠は2つ。




一つは,

「社会参加」という枠組みを,

「役割」と捉えることができること。




さらに,

重度の人に対しては,

役割=存在価値

と捉えるわけです。




行動的な役割だけにこだわらない

ということですね。




二つ目の根拠は,

ポジティブな側面に注目し,

それを生かすという考え方です。




よって,




その人が今の状態で存在することによって

家族にポジティブな影響をもたらしていることは何か?


ということを考え明確化するわけです。




でもって,




その良い影響を維持するためには,

何が課題か?




という視点でケアを考えるのです。




そこまで範囲を広げて考えると,

重度の方のプランもICFモデルで説明することができます




いかがでしょう?




☆本日の結論
「家族の顔が認知できる状態を保つ,なんてプランでも可?」

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