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元気の子

Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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先週の内容が、天気とは裏腹に、うっとうしいくらいに濃かっただけに、

昨日は一休みの話題。

そして今日は日曜日らしい軽い話題をお送りします。




皆様は、NHKの百歳バンザイ!という番組をご存知でしょうか?

恥ずかしながら、私は昨日まで知りませんでした。

昨日、というか今朝、

マスターズの放送開始まであと10分か…、それまで何か番組してないかな?」

と思いつつNHKにチャンネルを変えると、

ちょうどこの番組がスタートしたところでした。

しかも、朝の4:20~4:30という運命的な放送時間でした。

もちろん再放送なのですが、

私にこの番組を見せるための大きな力が働いたとしか思えませんね。




その内容衝撃的でした。

今日の桜花賞でのブエナビスタの勝ちっぷりよりも遥かに衝撃的でした。

見ていない方はNHKのHPを覗いて見てください。

十分にその衝撃が伝わると思います。




堤国夫さんという「100歳のおじいさん」が登場するのですが、

このおじいさんが番組開始と同時に向こうから歩いてきます。

杖は持ってますが、ほとんど突いていません。

この時点から、ガンガンにポジティブなオーラを放っています。

その様は私たちの想像する100歳の人間とは明らかに違います。

このオープニングは、タランンティーノ映画よりもインパクト大です。




で、いきなり屋台のコロッケを立ち食いします。

このエピソードは、

人間、なに食べたって関係ないんだよ!」

という管理栄養士に向けた痛烈なメッセージです。




その後、

93歳から始めたというカラオケ教室

に行きます。

「カラオケが元気の源」とのこと。

おそらく堤さんはカラオケがなくても元気でしょうが、

このエピソードは、

日頃レクリエーションを担当する介護スタッフに、

大きな刺激を与えることでしょう。




ここからが衝撃2連発です。




この堤さん、次に、歩いてデイサービスに行きます。

「やっぱこの人もデイを利用しているんだ…。」

「こんな元気な人は介護保険なんて必要ないのにな…。」

と思わせておいて、




実は、ゲストとしてデイの利用者を励ましに行っているのです!

車椅子の人に向かって

あんたらはまだまだ若いんだから、頑張れば元気になれるよ!

と、超説得力のあるメッセージを送ります。

その後、皆の前で得意のカラオケを歌って、

拍手喝さいを受けて、ご満悦でデイを後にします。




家に帰ると、

なんと

「脳卒中後遺症の奥さんを介護している」

という驚愕の事実が伝えられます。

トイレへのトランスファーやらなんやらを、

そのへんのホームヘルパーよりも機敏な動きでこなしています。

しかも、その姿に全く悲壮感がありません。

むしろ介護を楽しんでいるかのようです。




これらの事実は、

私が目指している

今後の少子高齢化社会のあるべき姿

見事に表現していました。

というか、私のイメージ以上だったので、

ぶったまげてしまいました。




これまで、「老後」や「介護」というものは、

メディアを通じて、ヒジョ~にネガティブに伝えられてきました。

「嫁と姑の介護地獄」、「老老介護の辛さ」といったキーワードと共に、

マイナスイメージが国民の潜在意識に刷り込まれていき、

その結果、見事に「老人」が悪者になってしまいました。

ついでに、「介護の仕事」までもがさらにネガティブになってしまいました。

(私は、これは単なる視聴者の願望以外ではなく、何者かが意図的にそのイメージを植えつけようとしていると疑っています。)




しかし、この番組は(今回の放送だけでなく他の回もさぞかし衝撃なのだろう)、

老後や介護というものをかなりポジティブに伝えており、

老後もいいなぁと思わせてしまう力があります。

しかも、主題歌のPUFFY「これが私の生きる道」が、

ポジティブ且つユーモラスな雰囲気にドマッチしているし、

せわしい情報化社会の中でも、無理なく視聴に集中できる10分間という放送時間といい、

「言うことなし」ですね。




是非、毎日朝昼晩と3回くらい再放送をして、

老後の、さらには少子高齢化のポジティブなイメージを、

サブリミナルメッセージとして国民に植え付けて欲しいです。





また、この番組は、

全国の介護士、看護師、ケアマネージャーの皆さんには

絶対に見て欲しいと思います。

同じNHKでも、三好春樹の「なるほどなっとく介護」

以上に見て欲しいです。




なぜなら、本来、老人の可能性に対してポジティブにアプローチすべき彼ら専門職が、

実は、非常にネガティブであるからです。

特に、ネガティブにも関わらず

中途半端に知識や経験だけはある看護師やケアマネなどは酷いもので、

在宅生活を頑張っている老人を見つけては、

危ないから」、「無理しないで」、「安静に

騒ぎ立て

まるで中東に対するアメリカの軍事介入のごとく、

必要以上に家庭に介入してきては、

行動を抑制したり、廃用症候群を促進させたりします。





堤さん宅のような、実はなんの問題もない家庭

彼女らに見つかると、

「老老介護は大変だ!」

「おじいさんが倒れたら、おばあさんはどうするの?」

「おじいさんも、もう100歳なんだから無理しない方がいい。」

と問題視され、

本人たちの意欲はそぎ落とされ、

介護サービス漬けにされた挙句、

施設入所を勧められる

という具合に、お得意のパターンにはめられます。




このような、

まるで悪徳商法のようなケアマネージャーは、

実は少なくありません。

しかも、本人たちは「いいことをしている。」と思い込んでいるから、

悪徳商法よりもタチが悪いといえます。




また、老人ホームのスタッフにこのような人たちがいたら、

極めつけは、

「もう年も年だから何があってもおかしくないし…。」

「もうターミナルだから…。」

勝手に殺そうとします




何歳になっても「元気になる可能性がある!」と信じて、

アプローチすべき立場の者が、

早々とあきらめて、こんなことを言っているようでは、

元気にするためのアイデアも思考停止してしまいますね。




介護士の皆さん、

もし今後カンファレンスで、そのような発言を聞いたら、

「百歳バンザイ!の老人を見てよ、年齢なんか関係ないから!」

と反論しましょう。

堤さんを根拠に理論を展開しましょう(笑)。




ケアマネージャーの更新研修なんかは、

くだらない講義をするよりも、

延々2時間くらいこの番組を見せてつけて洗脳して欲しいですね。

(映画「時計仕掛けのオレンジ」のアレックスにしたみたいに(笑)。)

介護の専門職は理屈よりもイメージ教育の方が大事ですね。

正しいイメージを持ってない人間が下手に知識だけ得ると

ロクなことにならならないでしょう?

出来ない理由」、「元気になれない理由」を理論武装するだけですからね。




日曜日らしく気楽に書く予定が、

ついついエキサイトして長文になってしまいました。

皆さん、今週も元気にエンジョしましょう!




☆本日の結論
「長生きの最大の秘訣はポジティブであること。そこに介護のヒントがある。」

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