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Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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せっかくの連休も、

この大雨ではテンションだだ下がりのことでしょう。



私の職場では朝からネット回線がつながらず、

さらにテンションどど下がりです。



しかも、

その原因を作ったであろうN○Tの担当者にも

全く連絡がつながらず、

相変わらずのNT○のいい加減さと殿様商売ぶりを

再認識した次第です。



今のご時勢では、

連絡が取れない=無視された

という心理になるので、

顧客の不満も時間と共に

どんどんレバレッジが増していきます。



きっと、

ナースコールを押し続けても一向にスタッフがやってこない時の

入居者の気分
というのは、こんな感じなのだろうと思います。



現時点での老人ホームにおける、

入居者と介護スタッフとのナースコール契約の内容は、

年間保守契約を結んだ上での無制限対応という感じですね。



でも、その契約だと、

「コールが少なければ少ないほうが良い」

というスタッフ心理が働くので、

コールが鳴るたびにイラッとするのは否めません。

明らかに面倒臭そうにコールに対応するケースも

ゼロには出来ないでしょ。



やはり、コール対応1件につき○円という

歩合制の方が気持ちよく対応できるのでしょうか?



しかも、居室の壁にスタッフの顔写真を並べ、

それぞれにボタンを設け、

入居者に、来て欲しいスタッフのボタンを押してもらう

というシステムはいかがでしょうか?

是非高級有料老人ホームに導入していただきたいです。



これなら、年収1千万円の介護士も

夢ではないですね。



というわけで、

本日は「ケアシステム論」です。




老人ホームにおける入居者の個別ケア実現のために、

もっとも多く採用されているケアシステムは、

居室担当制だと思います。




つまり、一人の介護士が何名かの入居者の担当になり、

ケアプラン作成、マニュアル作成、家族対応、誕生日会計画、

衣替え等を全て担うのです。

(その業務の範囲は施設によりまちまちではありますが。)




これは、製造業でいうところの、

「セル生産方式」ですね。

※詳しい説明はコチラ→セル生産方式とは?




一方、業務を分担する方式を、

「ライン生産方式」と言います。

※詳しい説明は上記リンクを参照。

これは、「ベルトコンベアー方式」とも呼ばれますが、

この呼称では、多くの介護士が即座にアレルギー反応

示してしまうので、とりあえず「ライン方式」と表現します。




介護の仕事をライン方式で行うということは、

ケアマネがケアプランを立てて、

マニュアル係がマニュアルを作成し、

リーダーが家族との連絡を一括して行い、

行事担当が誕生日会を計画する。


ということですね。




ちなみに、介護現場におけるベルトコンベアー方式への

批判の根拠を、きちんと説明できる介護士は少ないです。

単なるイメージや感情で批判していることが多いようです。




でも、上記の業務分担を見る限り、

別に批判されるような代物ではないですよね。




三好晴樹氏がよく批判する、

入浴介助におけるベルトコンベアー方式

(誘導係・着脱係・移乗係・洗体係・ドライヤー係)

の悪いイメージが変な固定概念を生んでいるようです。




このように、

多くの介護士は明確な根拠もなく批判をする癖がありますが、

それはスコトーマを生み出すだけなので、

注意した方が良いですね。




でなければ、形はセル方式を採用したものの、

実際の成果はライン方式以下ということになります。

もちろん、入浴介助システムもその例外ではないです。




まずは、セル方式とライン方式のそれぞれの、

メリット・デメリットを理解することが大切です。

なぜなら、どのようなシステムを導入したにせよ、

そのシステムのメリットを生かし、デメリットを少なくするような仕事

をしなければ意味がないどころか、逆効果だからです。




介護の仕事においても、実際は、

セル方式にも大きな欠点はあるし、

ライン方式にも素晴らしい要素はあるのです。




あなたの施設のケアシステムを

もう一度考え直してみませんか?




明日に続く。

以上、他事業所のパソコンを借りて更新しました。

○TTのせいで。




☆本日の結論
「宝物は、皆が見向きもしない場所に埋まっている。」

昨日のネット不通騒動から

あらためて学んだことがあります。



それは、

いい加減な仕事をする奴が上にいると

組織の仕事は破壊される。


ということですね。



生産性も、効率も、モチベーションも、

ドロ下がりです。



なぜなら、そういう組織では、

部下の仕事のほとんどが上司の尻拭い

になるからです。



そいつを追い出すか、

そいつの仕事を全て取り上げない限り、

永遠に組織の病は治らないでしょう。



老人ホームでも、

理事長、施設長、事務長、主任という役職の人に、

いい加減な仕事をする人はいませんか?




では、昨日の続きで、「ケアシステム論」です。




介護の仕事のシステムを

製造業用語をお借りして、

セル方式=一人のスタッフが担当入居者の全ての業務を行う。

ライン方式(ベルトコンベア方式)=複数のスタッフが業務分担する。

と表現しました。

※詳しくは昨日の記事をご覧ください。→昨日のマニア学科




老人ホームにおいて、

セル方式に当たるものが居室担当制

ということでしたね。




では本日は、

それぞれのシステムのメリット・デメリットを考えて見ます。




但し、往々にして

セル方式のメリットの反対=ライン方式のデメリット

ライン方式のメリットの反対=セル方式のデメリット

のような「対の構造」になっていますので、

内容が重複してしまいます。

でも、なるべくかぶらないように書いてみます。




セル方式のメリット

・入居者のことを、より責任を持って考えることが出来る。

・入居者の状態が向上したときに、やりがいを感じやすい。

・一貫した考えで入居者のことを考えることが出来る。

・入居者の状態向上のためのアイデアを出しやすい。

・担当スタッフが入居者の心の支えにない得るかもしれない。
 
 


セル方式のデメリット

・あらゆる業務をこなす必要があるので、

 新人や未熟なスタッフは担当を持てない。

・スタッフのレベルによって、入居者の命運が左右される。

・結局、実際に現場で仕事をしている時は、

 担当外の入居者へのケアがほとんどになるので中途半端?

・仕事を教える側が手間がかかる。

スコトーマが働きやすい。





ライン方式のメリット

・スタッフが得意な業務で力を発揮出来、成果につながりやすい。

 (適材適所の仕事が可能)

・新人には業務ごとの指導、仕事のチェックが中心になるので、
 
 教える側の手間がかからない。

・スタッフが退職したときの引継ぎが楽。

・一人のスタッフが多くの仕事を担当できる。 

・スタッフの仕事上のプレッシャーが少ない。

・入居者ごとのサービスのバラつきが少ない。 

・スタッフは、より多くの入居者に関わることが出来る。




ライン方式のデメリット

・「入居者のことを心底考えているスタッフが誰もいない」
 
 という事態もあり得る。

・ビジョンが統一されていないと、

 一人の入居者に対するケアの方針がバラバラになる。

・それを防ごうと思えば会議が多くなる。

・業務のスペシャリストが多くなる。(ゼネラリストが減る)
 
・入居者に感情移入しにくい。  

・当然、入居者もスタッフに感情移入しにくい。




と、こんな感じでしょうか?

もっとあればコメントで教えてください。

本文に追加します。




明日は、これらの中からポイントとなる部分を挙げ、

考察してみたいと思います。




☆本日の結論
「意外とライン方式も悪くない。」

釈然としない言葉



警察官が、

「今日は交通違反を50人捕まえたぞ!」

と笑顔で報告した言葉。



ホストが、

「今月の売り上げ1千万円突破だぜィ!」

と完全に調子に乗って自慢する言葉。



老人ホームの管理者が、

「オープン初月で満床にしました!」

と誇らしげに語る言葉。




……………。



釈然としない理由は置いといて、

本日も「ケアシステム論」です。




昨日のブログをご覧になった方は分かると思いますが、

「効率」という面で見れば、

明らかにライン方式に軍配が上がります。

※昨日のブログはコチラ→7/21のマニア学科




もちろん、

スタッフが熟練者揃いの上、退職・異動も滅多にない施設であれば、

個々のスタッフに担当を任せてしまうセル方式の方が効率的ですが、

そんな老人ホームはほとんどないのが現実です。




なので、そのような老人ホームでないにも関わらず、

(効率を犠牲にして)セル方式にこだわるとすれば、

昨日のブログでもピンク文字にした、

「スタッフの責任感」

「やりがい」

「アイデア」


の獲得が狙いになるはずです。




もし、これらの成果が上がっていなければ、

「単に効率の悪いシステム」

を続けている、ということになります。




あるいは、

ケアの内容や責任を

一人一人のスタッフに押し付けているだけの

「丸投げシステム」ということになります。




これでは、結局入居者が不利益を被りますね。




あなたの施設の居室担当制度も

もう一度見直す必要があるかも知れません。




以上、マニア学科的ケアシステム論(居室担当制度編)でした。




☆本日の結論
「まずは入社時から当たり前のようにあるものを疑ってみよう。」

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