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元気の子

Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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武道の達人が目指すもの。

それは、「戦わずして勝つ。」




お笑い芸人の達人が目指すもの。

それは、「しゃべらずして笑わせる。」




医師の達人が目指すもの。

それは、「切らずして治す。」




介護士の達人が目指すもの。

それは、「介助せずして介護する。」




そして、ケアマネ(在宅)の達人が目指すもの。

それは、「介護保険サービスを使わずして解決する。」




例えば認知症に困り果てた家族から相談があったとしましょう。

そこでまずケアマネの頭をよぎるのは、

とりあえずデイ?

それともショート?

あるいは即入居?




もうこの時点で負けです。




達人ケアマネは、

「なぜ認知症になってしまったのか?」

ということを考えます。




そして、

その原因を自分のアイデアで取り除くことができないか?

しかも、介護保険のサービスを使わずに。

ということを考えます。




そういうスタンスで訪問に行くと、

最初から質問のベクトルが変わってきます。




「もうすぐにでもグループホームに入れたいわ!」

「つらいんですねぇ。ところで、何が一番つらいですか?」

「興奮すると手に負えないの。」

「いつも興奮しているのですか?」

「いえ、時々。普段はおとなしんだけど。」

「その興奮さえなければ一緒に生活できますか?」

「だったら平気よ。」

「その興奮の頻度って、週に2回くらいですか?」

「だいたいそんな感じね。」




皆さんも既にお分かりでしょうが、

この時点でもっとも怪しいのは便秘ですね。




「お通じは毎日出ていますか?」

「それは分かりません。本人がやっているので。」

「水分は意識して飲んでますか?」

「いえ、食事のときくらいかしら…。」




もう、便秘で間違いないですね。




「興奮の原因はきっと便秘ですよ。」

「そうなの?」

「はい。まずは水分をしっかり摂って下さい。」

「他には?」

「〇〇と〇〇をきちんとしてください。」

「なるほど。でも、どうやって?」

「とりあえず〇〇〇〇〇〇してください。」

「それだったら、私でも出来そうだわ。」

「でしょ?とりあえず2週間騙されたと思ってやってみてください。」

「2週間ね。」

「はい。私も毎日電話で様子を伺いますから。」




もし、本当に便秘が原因で興奮していたのなら、

このアドバイスだけで問題解決です。




重要なのはその問題解決の視点です。




その視点なしで訪問し、

言われるがままにデイやショートを利用していたら、

環境の変化により本当に認知症が悪化してしまう

可能性があります。

しかも、便秘の問題は放置されたまま…。




デイやショートや入居だけでなく、

ホームヘルパーや住宅改修のニーズも

ケアマネのアドバイスだけで問題解決するケースは、

実は驚くほど多いのです。




てゆーか、

そのように自らの専門知識を駆使して問題解決するために、

5年の現場経験がいるんでしょ?

利用者の希望するサービスを右から左に受け流すだけなら、

素人の事務員でも出来ますよ。





利用者にしてみても、メリットは大きいです。




達人ケアマネなら、

一発の訪問で問題解決(ワンストップ解決)ですが、




素人ケアマネだったら、

延々とサービス漬けになって状態が悪化した挙句に施設入所

というお決まりのパターンです。





えっ?

所詮雇われケアマネは、

系列事業所のサービスにつなげないと生きていけないし、

そもそもサービスを使わないとプラン料すらもらえないだろ!

って?




確かに現実的にはそうかもしれませんね。




でも、もう一度冷静に考えてみてください。




こんな有能なケアマネが本当に食いっぱぐれると思いますか?

世の中が放っておくと思いますか?





私には、そういうセリフは、

素人仕事しか出来ないケアマネの言い訳

にしか聞こえないんですけど…。




☆本日の結論
「ケアマネ=サービスにつなげる、というスコトーマを外しましょう。」

大変長らくお待たせしました。

今日からマニア学科再開します。




さて、元気の家は2F、3F、4Fと3つのフロアがあるのですが、

なぜか3Fの入居者だけ便秘者が多いのです。

※便秘者…何日もウンコが出てない人のこと。




その対策として

水分量UP、運動量UP等の取り組みをしてきたのですが、

それでも改善されていません。




なぜ?

と皆で考えた時に、

これは個々の入居者のケアの問題ではなく、

3Fのフロア自体に便秘になる要素があるのではないか?

という仮説が浮かび上がりました。




つまりストレスです。




3Fでの生活には、

入居者が潜在的なストレスを感じる何かがあるのでは?

ということです。




その仮説で考えていくと面白いことに気が付きました。

3Fで便秘していない人の共通の特徴は、

周囲の情報をシャットアウトできることなのです。





周囲の情報を拾っている人、

つまりデリケートな人は必ず便秘しています。




ということは特定の入居者やスタッフの何らかの言動が、

ストレスを生み出しているのでしょうか?





だんだん面白くなってきましたね。




でも、ここから先は書けません(笑)。




ただ、今回の件で、

3Fスタッフ全員の新たな目標が出来ました。




今まで、便秘を改善しようとして、

水分補給をしっかりとしてもらおう!

散歩やお仕事でしっかりと運動してもらおう!

頻繁にトイレにいってもらおう!

お風呂にもたくさん入ろう!


と頑張ってきたわけですが、




それらの進め方に

強引な部分があったのではないか?




そういうノルマをこなさなければ

という思いが強いがために、

スタッフもイライラしていたのではないか?




それらが入居者のストレスの原因になっていたのではないか?




また、スタッフの日頃の言葉使いや態度が、

知らず知らずの内に高圧的になっていたのではないか?

押しつけがましくなっていたのではないか?





ということを反省材料とし、




今後は、

それらのノルマをクリアしていく中でも、

いかに入居者に気分良く過ごしてもらうか

ということをテーマにやっていくことになりました。




具体的には、

相手の表情や気分を良く見て

表情や声かけはさらにソフトに暖かくして

関わっていきます。




こういった接遇のあり方というのは、

理念や理想として語られることはあっても、

便秘解消という現実的な問題を解決するための方法として

用いられることは少ないと思います。




でも、こういう目標の元に取り組めば、

目に見える結果も出るので、

スタッフのモチベーションや達成感も大きいと思います。


※介護施設の接遇は、理念だけだと
 
 絶対に絵に描いた餅になりますからね。




見学者「ここのスタッフは皆優しい声かけですね。」

スタッフ「はい。入居者さんの便秘解消のためです。」

というのもアリかと思います。




☆本日の結論
「求む!便秘療法士」

問題解決だけが独り歩きしたら

とても危険だなと思った。




なぜなら、

明確な目的があってこその問題であり、

問題解決だからである。




理論的には、

目的がなければ問題もないはずだ。




例えば、




生きたい!という目的がなければ、

病気という問題も生まれない。




好かれたい!という目的がなければ、

嫌われることは問題にならない。




〇〇のために金が必要だ!という目的がなければ、

金がないことは問題ではない。




目的がないのに、

問題解決している状況というのは、




生きる必要がないのに、

治療をしたり、




好かれたくないのに、

嫌われまいとしたり、




金が必要ないのに、

必死で金儲けしたり、




ハゲても平気なのに、

増毛したり

しているようなものだ。




実はこのズレが、(ヅラではなくて)

今、世界中で問題を巻き起こしているのである。




つまり、

政治も、商売も、教育も、

本来の目的とは関係なく、

無理やりそれらしい問題を生み出し、

大衆を問題解決へと走らせることによって、

特定の人の利益を生み出しているのである。




なので、




介護施設のカンファレンスで

問題が上がった時は、

・なぜそれが問題になってしまうのか?

・そもそも何が目的なのか?





ということをはっきりさせた方が良い。




で、

司会者はその目的を

3分に一度は見るようにしよう。




すると、

9分に一度は、

「あれ?それ、目的がズレちゃってるよ。」

とダメ出しすることになるだろう。




ズレる方向とは、

もちろん、

スタッフの利己的な方向である。








念のため、

確認しておくが、




決して、

3分に一度、施設長の頭部を見て、

9分に一度、ヅラのずれを指摘しろ

と言っているわけではない。




ましてや利己的なスタッフの方向に

ヅラがずれるわけはない。




私はそんなことが言いたいわけではない。




☆本日の結論
「ハゲ問題は放置がベスト。」
当施設では、

衣服の更衣が発生する事態を

便宜上「失禁・失便」と名付けています。




この「失禁・失便」というのは、

本人にとっても大変不快なものだし、

スタッフにとっても、

その対応にかなりの手間を要するものなので、

絶対に無くしたいのです。




で、




失禁ゼロのための取り組みをしているわけですが、




当然、




オムツを増やす方向での取り組みでなく、

失禁の原因を分析して、

本人の状態(便秘・下痢の改善)

やケアの向上(適切なトイレ誘導・オムツのズレをなくす)

により、改善していく方針でやっております。





そういうことは

オムツ外し部会でやっているわけですが、




先日の会議中に、

Aさんの失便が問題となりました。




聞けば、

毎朝、下痢便しているとのこと。




早速、

なぜ下痢便なのかと分析しました。




まずはデータ収集。




すると、




ある時期から栄養補給のために

冷えた〇〇ゼリーを飲んでいるとのことです。




冷えが原因で下痢なのでは?

との仮説を立てて、




同じ栄養補給目的でも、

常温で出せるゼリーに変えました。




すると、

下痢はなくなり、

失便もなくなりました。




単純なことですが、




・この部会がなければ…

・失禁・失便ゼロの取り組みがなければ…





おそらく

この問題は放置されたままで、

Aさんは半永久的に下痢を繰り返していたんだろう

と思います。




それが特養という所の怖さですね。




おそらく現時点で、

同じ理由で下痢を繰り返している入居者が

全国に千人以上はいると思いますので、




一応、報告しておきます。




☆本日の結論
「こういう風に解決したら気分爽快!」
ケアカンファレンスは何のためにするのか?








まあ、色々な理由があるのですが、








結局のところ、









翌日からの、

その利用者へのサービス内容が変わらなければ

意味がない。










それがなければ、

単なる話し合いである。











じゃあ、

明日からどうする?










これがカンファレンスの最大のテーマ

と思うくらいで丁度良い。








☆本日の結論
「カンファレンスが機能してない施設=いつもケアの内容が同じ」

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