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元気の子

Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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本日はこのブログのような内容になるかも知れません。

予めご了承ください。




さて、

皆さんは自分の生き方について考えたことがありますか?

正直、私はしょっちゅう考えています。

自分という人間はどのような生きるのがベストなのか?

何をどう変えていけばいいのか?

あるいは変えなくてもいいのか?





いや、私はそんなこと考えたことなんてないです!

という方はここでさようなら。




私も考えたことある!という方、

気が合いますねぇ(笑)。




で、ですねぇ。

多くの人は今後の自分の人生を考えるときに

今までの自分の人生を振り返って考える

パターンが多いとも思います。




でも、

私はそれでは不十分だということに気が付きました。

なぜなら、

あの親にしてこの子あり

だからです。




皆さんご存知の通り、

自分のパーソナリティーというのは

親の影響を多分に受けていますね。




なので、




自分のパーソナリティーを分析する。



親の育て方を分析する。



なぜ親がそんな育て方のしかたのか?



親のパーソナリティーを分析



親の親の育て方を分析



なぜ親の親がそんな育て方のしかたのか?



親の親のパーソナリティーを分析





という具合に3世代に渡って考えていくと、

自分の人生が点でなくて線で見えてきます。




そうすると、

今の自分のパーソナリティを生み出した原因は

親とその親との関係性において作られていたりします。





自分のパーソナリティーの中で

良いことはそのままで良いのですが、

悪いことは断ち切るなり修正するなりしたいですね。




よって、

そういった過去において失ったもの、

捻じ曲げられたものを

自分の人生で引きずらないようにする

あるいは修正していく。




つまり、

自分の世代でそういう悪い流れ(連鎖)を断ち切って、

世代の流れを変える


ということ。




そういうミッションを自分の人生のテーマにするのも

いいかもしれません。




但し、それは大きな流れに逆らうことにもなるので、

自分にとって、かなりの負荷になるかもしれません。




どうしても無理だと思ったら、

開き直ってしまうのも手かと思います。




どのみち、

自分を知るためには、

最低でも、自分を含めた3世代の歴史を知る

ということが有効だと思います。




今、あなたが介護の仕事をしているのも、

そういう過去に原因があるのかもしれません。





もし、あなたがヤ〇ザ屋さんになっていたら、

思いっきり過去のマイナスを引きずっているだろう

と推測されますが、




基本的に介護の仕事というのは悪い仕事ではないので、

おそらく、過去の何かを修正するためのことなのかなぁ

と推測されます。




もし、そういうことが分かれば、

もっと介護の仕事に対する力強さが増すでしょうし、

その中で求める要素というものもはっきりしてくる


のではないかと思っています。




☆本日の結論
「今日は『しあわせのかたち』について考えてみました。」

久々に大きな石を投げてみます。




皆さんは、

全居室、食堂、機能訓練室等、

全ての場所に監視カメラが設置されている老人ホーム

ってどう思いますか?




反射的に「えー!」と言って、反対する人が多そうですね。

現場の介護スタッフほど言いそうです。(当たり前か…)




でも、実は…

私は大賛成なのです。




本日はその理由を書きます。




理由その1:多くの入居者は証言できないから。




仮にスタッフのミスにより居室内で転倒事故が発生したとき、

その転倒の衝撃が弱ければ、

「報告をしない」という選択肢がスタッフの脳裏をかすめます。

→少なくとも全国の介護士の70%以上の方には

 悪魔の囁きが聞こえます。





ましてや、その入居者が認知症かなんかで、

証言能力がなければ、尚更ですね。

→90%以上に悪魔の囁きが…。




では、

仮に「証言しない」という選択肢を選んだとしましょう。

で、後に、骨折していたことが判明し、

大騒ぎになったとしましょう。




その時点で、

「実は3日前の私の夜勤時に転倒していたのです。

でも、そのとき私は報告をしませんでした


と正直に言える人がどれくらいいるでしょうか?

→全国の介護士の98%以上の方は正直になれません。




おそらく、その時点では、

「絶対に何もなかったです!」

と言い切るはずです。




このように、

・目撃者がいない。

・相手に証言能力がない。

・事故の形跡(怪我、物品の破損)が残らない。


という状況下の事故を「証拠のない事故」と呼びましょう。




皆さんの施設では、

この「証拠のない事故」を正直に報告してくる人が

どれくらいいるでしょうか?




多分少ないと思いますよ。




おそらく事故報告書のほとんどが、

「証拠のある事故」だと思います。





隠しようのない事故だから

正直に報告しているだけですね。




例えば認知症の方への誤薬。

大して身体に影響がないと思えば、

まず報告してこないでしょうね。




そもそも、既に何年も働いているのに

「証拠のある事故」の報告はいくつもあるけど

なぜか「証拠のない事故」の報告が全くないスタッフ

というのは、状況的にも明らかに怪しいでしょう。





そういう人っていませんか?




さてさて、唐突ですが、

皆さんはかつて「救聖」と呼ばれたゴルファーの

ボビー・ジョーンズをご存知ですか?




はい、知らないですね(笑)。




でも、ゴルフのことや彼のことは知らなくても、

このエピソードは聞いたことがあるかもしれません。

伝説のエピソード

旦那!キャバクラトークでも使えまっせ!




ボビー師匠の申告に皆が驚いたのは、

それが「証拠のないペナルティー」だったからです。




そして、

そのことに皆が驚いた上に伝説の話にまでなったということは、

「オレだったら絶対に黙ってるのに」

という人が圧倒的に多いからですね。




それが普通の人間なのです。




なので、

介護施設における「証拠のない事故」を隠蔽するのは、

ある意味当たり前の現象なのです。




「そんなことはない!」

と言う人は、

性善説が強過ぎる天然キャラか、

現実と向き合っていない人です。




少なくともリスクマネジメントする立場にある人は、

まずその現実を受け止めなければいけないでしょうし、

施設の責任者であれば、入居者の立場を守るためにも

そういった厳しいスタンスを取るべきだと思います。




私は介護スタッフが聖人であることを期待するよりも、

監視カメラを設置した方がどう考えても現実的だと考えます。





また、職員教育という費用と手間を考えれば、

その設置費用も意外とコストパフォーマンスが良いのでは

ないでしょうか?




理由2以降は次回書きますが、

私が監視カメラに賛成する根拠は

この理由1が90%以上を占めます。




(補足説明)

・居室のカメラに関しては入居者や家族の同意がなければ

 設置出来ないというルール。


・トイレ、脱衣室、浴室に関してはさすがに設置しない…かな。

 設置するにしても事故発生時以外は絶対に観れないというルール。

 また脱衣室と浴室は、設置するにしても音声だけとか…。




☆本日の結論
「反論待ってます!」

今回の記事は、

理由その2…という感じで書く予定でしたが、

昨日の記事のコメント欄とスウィングさせて書いた方が

分かりやすいので、そんな感じで書きます。




昨日の記事で、

利用者、スタッフ、家族の視点から考えてみよう!

というコメントがあったので、私も考えてみました。




1、利用者はどう思うか?


まず監視カメラのことが理解できる利用者だとどう思うか

考えてみました。




監視カメラの意味を理解&同意していれば問題ないでしょう。




また、そういう人は証言能力もあるので、

多分居室のカメラはOFFを希望するでしょう。

もし、ONを希望したとしても、

それがストレスの原因になることはないでしょう。




そもそも監視カメラの存在が嫌ならその施設を選ばないでしょう。
 
※選べる自由があるという前提ですが…




次に監視カメラのことが理解できない利用者はどう思うか

考えてみました。




そもそもカメラが気にならないから何も思わない(笑)。

 


というわけで利用者的には問題ないようです。

となると、

(特に後者の場合)カメラを扱う側のモラルやルールの

問題になってきそうです。




覗き見感覚で映像を見たり、

利用者の行動を監視したりするためのツールにならないような

ルール作りが必要でしょう。





例えば、

カメラの映像を見るときは、

必ず利用者本人や家族の同意or立会が必要


なんてのが。




2、スタッフはどう思うか?


はっきり言って嫌です。

嫌過ぎます。

だって…サボレないもん。

特に夜勤が…。




ぶっちゃけ、

「利用者の人権が…」と言って反論している介護士のほとんどが

実は自分が嫌なだけだと思います。




あるいは、

「私たちは信用されてないのか!」

と叫ぶ人たちは、

おそらく何かやましいことがあるのだと思います。

残念ながら、世の中そういうパターンが非常に多いです。




でも、

もし本当に後ろめたいことがないのであれば、

それほど嫌がる必要もないと思いませんか?




もちろん、

何人たりともスタッフ当人に内緒で映像を見てはいけない。

みたいなルールは必要であるし、それが前提です。




「介護士はそこまで管理されるべきではない。」

という意見もありましたが、

古今東西、監視カメラのあるところで働いている人は大勢います。

なぜ、介護士だけが特別な存在なのでしょうか?

介護士はカメラがあると良い仕事が出来なくなるのでしょうか?

自由な環境でなければダメになる職種なのでしょうか?




そういう議論も面白そうです。




少し視点を変えて考えてみます。




皆さんは、

監視カメラ付きの施設をあえて就職先に選ぶ介護士というのを

どう思いますか?

(その施設の利用者はカメラ設置に賛成&同意という前提として)




私は、そういう人にはすごく好感を持ちます。




おそらくそこは、多くの方が共感してくださるような気がします。




3、家族はどう思うか?


まず、

私が家族で、親に証言能力があれば、

親の選択に任せます。




居室のカメラは選択できたとしても、

共有スペースにカメラがあるのが気に入らないというなら、

そういう施設は入所先として選ばないでしょう。




次に、

私が家族で、親が認知症で証言能力ゼロなら、

万が一の時のための監視カメラがある施設は大歓迎です。

少々部屋代が高くても納得するかも知れません。




少なくとも私は、

「この施設ってスタッフのことを信用してないのかな?」

とは思いません。




むしろ、

「よっぽど自信があるんだろうな。」

と思います。




そういう意味もあってです。




カメラのことが分からない利用者つながりで、

認知症利用者を赤ん坊に例えて考えてみました。




90%以上の親が、

保育園に監視カメラがあって自由に見ることが出来たら安心だ

と考えるのではないでしょうか?




もちろん保育士は嫌がるでしょう。

でも多分、

親的にはそんなことは知ったことではないでしょう(笑)。




ところが対象が高齢者になると、

途端に、介護士のプライバシーが…

みたいな議論が出てきますね。




お年寄りよりも若者の方が大切だという思いが

無意識に作用しているのでしょうか?




ちなみに、

この手の監視カメラは子供が大きくなったら、

問題が増えるそうです。




別に子供が監視カメラを意識するわけではなくて、




「あの子がうちの子を叩いた」

みたいなことがストレートに伝わるので、

親の不安やトラブルが増すみたいです。




どのみち、

今は個人情報の問題があるので、

親が他人の子の様子まで勝手に見れる状況というのは、

OUTっぽいようです。




話がそれましたが、以上が私の意見です。




今回の記事は、

利用者がカメラ付きの施設を選択できる立場にある

という前提で書いています。





なので、既存の施設で、

個室以外の場所にいきなりカメラを設置するとなると、

一人でも反対者がいれば却下すべきでしょうね。




また、利用者側に施設を選択する余地がない環境

(例えば島に唯一の老人ホームとか)であれば

カメラの設置はかなり慎重にすべきでしょう。




さらには、公共性の高い特養よりも、

自由に特色を出しやすい有料老人ホーム向きのアイデア

だとも思います。




最後に念押ししておきますが、

監視カメラというのは、

要は使いようだと私は考えています。




きちんとしたルールを作って、

上手く使えば、

かなり有効なツールになると思っています。




本来、監視カメラなんか、

誰もが生理的に毛嫌いするものですが、

監視カメラ=管理的=嫌=ダメ

という思い込みを外して考えてみると

色々なものが見えてくるかも知れませんよ。




尚、元気の家では、

建物の周囲と事務所とスタッフルームにのみ

監視カメラを設置しています。

これは防犯目的であると共に、

モロにスタッフを監視するため(非常時)のカメラですが、

そのことを特に嫌がったりストレスに感じる人はいません。




今後現場にカメラを付ける予定はないですが、

もしそれを提案した際に、

事務所は平気だが現場は嫌だ…ということなら、

現場には私が見てはいけないものがあるのでしょうか…。

信じるか信じないかは私次第…。




☆本日の結論
「再び反論ウエルカム!」

どうも!

従来型特別養護老人ホームを見直そうの会

岡山県支部広報課IT係第三助手


の元気の子です。




プライバシー無視の4人部屋

テニスコートのような食堂で一斉に食事

万里の長城のような廊下

カリスマラーメン屋の行列かと思いきや入浴待ちのお年寄り




こんな感じでやたらと批判されてきた従来型特養ですが、

私は大好きですよ。



以前の記事で生活導線が長い施設の方が

利用者の活動量UPにつながって良い。

みたいなことを書きましたが、

それ以外にもいいことが沢山あります。

以前の記事




まず、確実に言える事は、

従来型特養の方が利用者同士の人間関係が良い

ということです。




かつてユニット&個室を推奨していた人たちは

その方が良好な関係を築けると言っていましたが、

やはりあれは大間違いでした。




ユニット&個室は入居者の関係を分断してしまいます。

まるで都会のマンションのようなコミュニティーに

なってしまいます。




しかも、下手に大勢スタッフがいるものですから、

利用者同士の助け合いが減ります。




スタッフの寄り添いが入居者同士の寄り添いを

阻害しているケースも多いです。





その点、従来型はいいですよ。




居室内でもしゃべり続けているし、

隣のベッドの人がベッドから降りようとしたら

コール押してくれるし。




大食堂ではテーブルごとにコミュニティーが

出来あがって会話してるし、

皆に挨拶してくれる人もいるし。




長い廊下では連れ添って歩いているし、
(そのメンバーはわざと遠い部屋にする)

途中の談話スペースでは井戸端会議してるし。
(内容はいつも同じ)




入浴を待っている間も会話が生まれているし。





そもそもスタッフがいつも忙しそうにしていて

話相手なんかしてくれないから、

自然と入居者同士が話をするようになるんです。




そんな素敵な従来型特養をぶっ壊して、

個室&ユニットにリフォームして、

入居者のコミュニティーまで破壊してしまうとは…。




かつて六本木の再開発に関わった地上げ屋よりもエゲツナイ!

「豪華な六本木ヒルズに住ませてあげるから」って言われても、

もう、あの温かいコミュニティーは戻ってこないんだよ!




今後皆さんも従来型とユニット型を見比べるときに

そこに着目してみてください。

入居者同士の関係が全然違いますから。




頑張れ!従来型!




※従来型ってネーミングがねぇ…
 
 なんか旧ザクみたいで嫌ですねぇ(笑)。




☆本日の結論
「従来型でもダメなところはダメですよ。」

先日2組の方が元気の家に見学に来ました。

一組目の感想

二組目の感想

おまけ




いずれもありがたい評価をいただきまして、

ありがとうございます。(おまけの方以外は…)




でもね、それも当然といえば当然なんですよ。

だって、見学の日はスタッフ一同仕上げてますから(笑)。




外部の方の見学って参観日みたいなモンですよ。

参観日のときくらいは「ハイ!」って無理して手を上げるでしょ?

先生もそういう生徒はあえて当てないし(笑)。




また、ウチの場合は、

見学日に向けて目標を設定して仕上げています。





今回も、その前の見学(別の組)で指摘されたことを改善する

という目標を立てていましたからね。

絶対に同じことは指摘されないぞ!って感じです。




だから、私は思うのです。

毎日見学に来てくれれば、どんどんレベルが上がるのに

って。




やっぱ、

施設ってそういう外部からの目が必要ですよ。

ぶっちゃけ、お年寄りの「ありがとう」よりも、

見学者の「いい雰囲気ですねエ」の言葉の方が、

スタッフのモチベーションも上がりますから。





お年寄りの「ありがとう」は怪しい。

って、たなかいごさんも言ってましたし(笑)。




さてさて、

私は見学の有効活用という視点で考えたとき、

ありのままの姿を見学してもらうよりも、

目一杯仕上げた状態を評価してもらう方が良い


と思っています。

なぜなら、その方が確実にレベルアップに繋がるからです。




頻繁に仕上げていくうちに、

いつの間にかそれがノーマルな姿になった、みたいな。




悟空がセルと闘うときに意識した修行は、

日常生活をスーパーサイヤ人の状態で過ごすことでしたよね。

元気の家のスタッフにも、

そんな感じでレベルアップしてもらいたいものです。




さて、一方で、

「ありのままの姿を見学してもらう」というスタイルですが、

これは自分の施設の弱点を見つけてもらうという目的なら、

効果的
だと思います。

予告なしで抜き打ち的にすれば、より効果的だと思います。




でも、そういうときに見える弱点って、

わざわざ外部の方に見学してもらわなくても、

普通に上司目線で気付くだろう、とも思います。

まあ、上司がスコトーマに覆われて、

何も見えなくなっている場合は効果的でしょが。




ただ、困ったことに時々、

一般見学(入居希望、就職希望者)のときでも、

「ありのままの姿を見せれば良い!」

なんて言う人がいますが、

これはとんでもない子ちゃんですね。




こういう人というのは、

ありのままの姿=手抜きをしている姿

と思っています。




なので、

「ありのままの姿を見てもらう」

という言葉は、

一見、仕事に自信がある人が言う言葉のようですが、

実際は、普段から手抜き仕事をしている人が言っている

パターンの方が多いです。




要は、ありのままの姿という言葉を

逃げ道(言い訳)にしようとしているんですね。

つまり、仕事に対する意識が低いんです。




自分たちがベストを尽くして120%の姿をみせた結果、

入居を希望してくれたなら、

入居後もその期待に応えるべく、

それ以上のサービスをするぞ!





同じく、就職を希望してくれたなら、

絶対にその期待に応えるような職場になるぞ!





そういう気持ちが企業を成長させるのです。




だから、

「ありのままの姿でいい」なんてのは、

(聞こえはいいかもしれないけど)

向上心と危機感の欠如をあらわしているだけですね。





また、

そういう発想が生まれるのも福祉業界だけだったりします。

特に特養や保育園のような殿様商売状態の事業所には、

その傾向が強いように感じます。

要注意ですね。




向上心も危機感も持っている人は、

見学者に対しては、

「これがありのままの姿です

と言いながらも、

実は目一杯仕上げているものです。

そういうところは必ず成長します。




☆本日の結論
「見学もレバレッジを効かせましょう!」

介護施設で新人スタッフが

とんでもない事故やミスを引き起こしたとき、

上司たちやベテランたちはこのように言いませんか?

「そんなのあり得ないでしょう!」

「普通そんなことはしないでしょう!」

「常識でしょ!」





例えば、

床に落ちたスプーンを、

そのまま洗いもせずに利用者に対して使おうとする。

そんな場面を目撃したときも、同じセリフが出てくると思います。




多くの上司たちは、

このようなスタッフを、このような行為を、

「常識がないから」

「当たり前の考え方が出来ていないから」


という言葉で済まそうとします。




今の時代、

こういう上司ではダメなんです。




上司に、

「そんなの常識だろ!」

と言われたスタッフは、

「は?そんなの知らねーし!習ってねーし!」

となるだけです。




なので、

職員教育でとても大事なことは、

自分たち(上司)が当たり前に出来ていること

自分たちが常識だと思っていること


を、あらためて丁寧且つ理論的に教えていくことです。




なぜなら、

上司やベテランの皆さんの常識を

持ち合わせている若手スタッフは

ほとんどいないからです。





そこを理解しないと、

職員教育は成立しません。




「常識のないスタッフが悪い」のではなく、

常識すらまともに教えていない上司が悪いのです。





これを読んだベテランスタッフの皆さんは、

「マジ?そんなレベルなの?」と思うかもしれませんが、

今はそういう考えでマネジメントしないといけない時代です。

20世紀とは違うのです。




なので、今後は、新人スタッフ、若いスタッフは、

何も知らない。何も出来ない。だから何も期待しない。

そういう存在だと認識して教育しましょう。




もし、思ったより知っていたり、出来ていたりしたら、

「ラッキー!」ということで。




一番危険なのは、

上司が根拠もなく

「いくら若くてもこれくらいの常識は備えているだろう」

と思い込むことです。




そういう淡い期待は必ず裏切られます。

しかも利用者が犠牲になる形で。




もう一度言います。




若いスタッフ、新人スタッフは、

自分たちが常識だと思っていることは

何も知らないし、何も出来ない。




だから、彼らを放置しておくと、

「あり得な~い事故」がどんどんあり得る。




それをなくすためには、

「常識」や「当たり前の考え方」を、

丁寧に理論的に教えていく。

それが上司の役割。





なぜここまでしつこく言うのか?




それは、

介護の仕事のほとんどが、

専門的な知識ではなく

「常識」によって成り立っているから


です。




今の若者はパソコンもメールも出来るし、

優しい心を持った人も多いです。




でも、「常識」は持っていません。




若者なりの「常識」は持っていますが、

私たちが求めている「常識」はさっぱり持っていません。





皆さんも普段から言っているでしょう?

「最近の若者は常識がない!」って。

分かってるんなら、

まずはそこから教えてあげてください。




面倒くさいけど仕方がないですね。

それが仕事ですから。




ただ、あなたの施設に、

入社前に厳しい研修制度があり、

そこでみっちり「常識」を教えるのであれば別です。




<特別付録> 介護施設での代表的な常識集

人に会ったらきちんと挨拶をしましょう。

お年寄りには丁寧な言葉使いで話しましょう。

食事の用意をするときは手を洗いましょう。

つーか、トイレの後は手を洗いましょう。

便器が汚れていたらキレイにしましょう。

汚い食器はそのまま使わないようにしましょう。

火傷しそうなくらい熱いお茶は出さないようにしましょう。

施設はこまめに換気しましょう。

制服は毎日洗濯しましょう。

利用者に熱が出たらちゃんと報告しましょう。

体調が悪いときは出勤前に相談しましょう。

咳が出ているときはマスクをしましょう。

食事の前後はテーブルを拭きましょう。

床にゴミが落ちていたら拾いましょう。

外に出るときは外履に履き替えてもらいましょう。

外出するときはきちんとした服を着てもらいましょう。

歩行不安定な人にはちゃんと付き添いましょう。

車椅子を押すときは事前に声をかけましょう。

ショートステイの方の荷物はきれいに畳みましょう。

冬は寒いから毛布を用意しましょう。

加湿器の水がなくなっていたら補給しましょう。

ニットは乾燥機にかけると縮みます。

業務中は携帯メールはしてはいけません。

マニュアルや連絡ノートはきちんと読みましょう。

提出物の締切は守りましょう。

帰る時は他のスタッフに「お疲れ様」と言いましょう。

等等…。




専門的なことなんて一つもないですよね。




こういうことを全部丁寧且つ理論的に教えてあげてください。

でなければ、何一つ実行してくれませんよ。




☆本日の結論
「今は常識から教えるということが常識なのです。」

武道の達人が目指すもの。

それは、「戦わずして勝つ。」




お笑い芸人の達人が目指すもの。

それは、「しゃべらずして笑わせる。」




医師の達人が目指すもの。

それは、「切らずして治す。」




介護士の達人が目指すもの。

それは、「介助せずして介護する。」




そして、ケアマネ(在宅)の達人が目指すもの。

それは、「介護保険サービスを使わずして解決する。」




例えば認知症に困り果てた家族から相談があったとしましょう。

そこでまずケアマネの頭をよぎるのは、

とりあえずデイ?

それともショート?

あるいは即入居?




もうこの時点で負けです。




達人ケアマネは、

「なぜ認知症になってしまったのか?」

ということを考えます。




そして、

その原因を自分のアイデアで取り除くことができないか?

しかも、介護保険のサービスを使わずに。

ということを考えます。




そういうスタンスで訪問に行くと、

最初から質問のベクトルが変わってきます。




「もうすぐにでもグループホームに入れたいわ!」

「つらいんですねぇ。ところで、何が一番つらいですか?」

「興奮すると手に負えないの。」

「いつも興奮しているのですか?」

「いえ、時々。普段はおとなしんだけど。」

「その興奮さえなければ一緒に生活できますか?」

「だったら平気よ。」

「その興奮の頻度って、週に2回くらいですか?」

「だいたいそんな感じね。」




皆さんも既にお分かりでしょうが、

この時点でもっとも怪しいのは便秘ですね。




「お通じは毎日出ていますか?」

「それは分かりません。本人がやっているので。」

「水分は意識して飲んでますか?」

「いえ、食事のときくらいかしら…。」




もう、便秘で間違いないですね。




「興奮の原因はきっと便秘ですよ。」

「そうなの?」

「はい。まずは水分をしっかり摂って下さい。」

「他には?」

「〇〇と〇〇をきちんとしてください。」

「なるほど。でも、どうやって?」

「とりあえず〇〇〇〇〇〇してください。」

「それだったら、私でも出来そうだわ。」

「でしょ?とりあえず2週間騙されたと思ってやってみてください。」

「2週間ね。」

「はい。私も毎日電話で様子を伺いますから。」




もし、本当に便秘が原因で興奮していたのなら、

このアドバイスだけで問題解決です。




重要なのはその問題解決の視点です。




その視点なしで訪問し、

言われるがままにデイやショートを利用していたら、

環境の変化により本当に認知症が悪化してしまう

可能性があります。

しかも、便秘の問題は放置されたまま…。




デイやショートや入居だけでなく、

ホームヘルパーや住宅改修のニーズも

ケアマネのアドバイスだけで問題解決するケースは、

実は驚くほど多いのです。




てゆーか、

そのように自らの専門知識を駆使して問題解決するために、

5年の現場経験がいるんでしょ?

利用者の希望するサービスを右から左に受け流すだけなら、

素人の事務員でも出来ますよ。





利用者にしてみても、メリットは大きいです。




達人ケアマネなら、

一発の訪問で問題解決(ワンストップ解決)ですが、




素人ケアマネだったら、

延々とサービス漬けになって状態が悪化した挙句に施設入所

というお決まりのパターンです。





えっ?

所詮雇われケアマネは、

系列事業所のサービスにつなげないと生きていけないし、

そもそもサービスを使わないとプラン料すらもらえないだろ!

って?




確かに現実的にはそうかもしれませんね。




でも、もう一度冷静に考えてみてください。




こんな有能なケアマネが本当に食いっぱぐれると思いますか?

世の中が放っておくと思いますか?





私には、そういうセリフは、

素人仕事しか出来ないケアマネの言い訳

にしか聞こえないんですけど…。




☆本日の結論
「ケアマネ=サービスにつなげる、というスコトーマを外しましょう。」

超共感

今日は超共感という技を説明します。

読んで字のごとく共感を超えたスーパー共感のことです。




でも、

「この記事って最高!もう超共感しちゃった!」

という意味ではございません。




これは介護士が利用者と信頼関係を築くための技術、

つまりラポール形成のためのコミュニケーション技術です。

※ラポールについては→コチラの記事をどうぞ




もちろん単なる「共感」もその技術の一つですが、

「超共感」の方がかなり強烈です。




例えば、デイサービスセンターにて、

「家に帰りたい!車を出してくれ!」

という定番文句を訴えておられる方がいるとしましょう。




もちろん、家に帰ってもらっては困るケースです。




しのぎケアの腕が試される場面ですね。

※しのぎケアって何?と言う方は→コチラをどうぞ




ここで、

「まだ、車の時間ではないので…。」

とか、

「今帰っても、家族の方はいないですよ…。」

と言ってはいけませんね。




それで通用するのならいいのですが、

ツワモノ相手には通用しません。

「車がなくてもいい!タクシーを呼べ!」

「家族なんて関係ない!」

と言われてしまいます。




また、これらの言葉は、

利用者の行動を阻止しようとするものなので、

利用者はこういうことを言う人を「敵」と見なします。

一旦「敵」と認識されてしまっては、もう何を言ってもムダになります。

言えば言うほど、興奮するし、無視されます。




だから、

「もう帰る!」

と言われたら、

「帰りたいんですね。」

と、一旦は共感することが大切です。




まずは「味方」と認識してもらわないと、

その後に打つ手がなくなります。





この味方意識をもっと高めるのが超共感です。

この例でだと、

「もう帰る!」

と言われたら即座に、

「帰りましょう!すぐ行きましょう!」

と言うのです。




こう言われた利用者は一瞬あっけにとられます。

(当然スタッフは阻止するだろうと無意識的に思っているから)

この瞬間、主導権はスタッフのものになります。

言い方は非常に悪いけど、利用者をコントロールしやすくなります。




重要なのは、

勇気を出して躊躇せずに言い切ることです。




この超共感、

色んな使い方があってすごく便利な技術です。

詳しくは次回の記事で!




☆本日の結論
「コミュニケーションの真髄はボクシングではなく合気道。」

酔っ払いって、

酔いが浅くて冷静な人に囲まれていると、

メチャクチャな言動がエスカレートしますが、




なぜか自分よりも酔っ払っている人がいると、

妙に冷静になりますよね。

「おい、お前、飲みすぎだぞ。」みたいな。

オメーが言うなよって感じですが(笑)。




これも超共感の原理ですね。




昨日の記事のケースであったように、

「帰る!」と言った利用者に阻止するようなことを言ってしまい、

利用者の「敵」になってしまったスタッフがいたとしましょう。




これはある意味チャンスなんですね。




すかさず別のスタッフが、

その利用者以上のテンションで、

その「敵」となったスタッフを口撃しましょう。




「お前、うそばっか言うなよ!

これからすぐに帰るんだからさっさと車を出せよ!

お客さんの言うことを聞かないんだったらクビだぞ!」





すると、それを横で聞いていた利用者は、

「なにもそこまで言わなくても…」

と、逆に敵スタッフをフォローしたくなります。




そうなると、

その利用者はどちらのスタッフの言うことも

聞いてくれるようになります。




他の例を挙げます。




デイサービスの食事が非常に不味かったとき、

その空気を察知したら、

利用者の口からクレームが出る前に

ケチキャラスタッフが

「おい、これ不味いぞ!

オレはなけなしの小遣いから食費を払ってるんだぞ!

今日の分は金を払わねーぞ!」


と最低レベルのクレームをつけます。




それに対して、

気が優しくておとなしそうなスタッフが、

「ごめんなさい。今日の料理の担当は私なの、

私が失敗したせいだわ。お金は私が払います。」


と応えましょう。




すると、周囲の利用者は、

「そんなことないよ。美味しいわよ。

ほら、あんたも文句ばっかり言わないの!

可愛そうじゃないのよ!

てゆーか、あんたホントにケチねぇ。」


みたいなことを言うはずです。




ここで最低レベルのクレームに共感してしまったら、

自分のステータスまで下がってしまいますからね。




しかも、この利用者にしてみれば、

食事が不味いことを伝えるという嫌な役を

ケチキャラスタッフに代行してもらった上に、

正論でそいつを諭すという「美味しい役どころ」

を演じることが出来たので、一石二鳥なわけです。




このケースで最悪なのは、

利用者が「不味い」と言ったときに、

「そんなことないですよ。美味しいですよ。」

と言うことですね。

それを言ってしまったら、利用者は、

いかに不味いか、ということを力説したくなるので

デイルームは炎上します。




また、「不味い!」と言われた時に、

「そうですね。」という普通の共感や、

「すみません。」という単なる謝罪も効果は薄いですね。

場合によっては逆効果になります。




もう一つ例を。




利用者のAさんとBさんが口論しています。

Aさんの方が強く罵倒しているようです。




とりあえずAさんをBさんの傍から引き離して、

なだめますね。




そのときAさんはぜったにBさんの悪口を

スタッフに熱弁します。




そこでスタッフがBさんをフォローしてしまうのは

最悪の対応ですね。

その瞬間、敵になってしまいますから。




多くのスタッフは、

「そうですよね」と共感しながら傾聴した後、

Bさんのフォローをするでしょう。




この場面で超共感を用いる場合は、

Aさんがしゃべる前に、このように言います。

「よくぞBさんに文句を言ってくれました。

私、以前からBさんのことが嫌いで嫌いで。

Bさんて、性格悪いし、人の噂話ばかりするし、もう最悪ですよね。

もう顔も見たくないから、私ここを辞めようと思っているの。」





それを聞いたAさんは、

「そこまで悪い人じゃないよ。」

と自らBさんをフォローし始めますから(笑)。




人間にはそういうバランス調整能力が備わっているんですよね。




※このケースでは、Aさんがこのときの会話を

 後々まで覚えていない、ということが前提になります。

 覚えていて後でBさんに伝えられたらエライコトになりますから




その場しのぎコミュニケーションの最終兵器である

この超共感。

機会があれば是非使ってみてください。

面白いですよ。




但し、これは捨て身の戦法でもあるので、

失敗したときのダメージはかなり大きい

とうことは、予めご了承ください。




☆本日の結論
なたかいごさんはこういうのを得意としていますね。例えばこの記事とか。」




<おまけ解説>

海外の犯罪系映画やドラマで、

よくあるパターンなのですが、



マフィアに潜入した捜査官が、

捕まった警察官(元同僚だったりする)に対して

誰よりもブチ切れた振りをして、

真っ先に「ぶっ殺してやる!」と撃つふりをして、

親分の「まあ、殺さなくてもいいだろう。」という声を引き出して

救おうとする場面がありますよね。



あれもこの原理を利用しています。



上手くいけば、

同僚を救えた上に、

親分からの信頼も厚くなりますね。



でも、もし親分がスルーしてしまったら、

そのまま自分の手で同僚を撃つ羽目になるという

非常に危険な賭けなのです。

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