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Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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コンテイン論

子供を

精神的に健全な人間に育てたいとき,




逆に言えば,




変な性格の人間

あるいは,

問題行動を起こす人間

あるいは,

精神病的な人間

に育てたくないのであれば,




それに対して,

乳幼児期に養育者(親や保育士)

がすべき最も大事なことは,




適切な応答だと思います。




中でも特に私のお気に入りの概念は,

コンテインです。




乳児が親に向けて発する攻撃的なメッセージを

いったん親が受け止めて,

子供の気持ちを想像して,

それを言語化して,

子供に返すという技術です。




続く。




☆本日の結論
「他者に自己が理解されたという経験が大事」

コンテインという概念は,

精神分析業界のものであり,

保育業界のものではないです。




なので,

言葉を知らない人は多いと思いますが,

やっていること自体はお馴染みの手法です。




例えば,

「先生のバ~カ!」

と言って保育士を叩いた子供がいたとしましょう。




一般的には,

その子の手を持って

「コラ!」っと叱る場面です。




これは,

攻撃に対して仕返し(攻撃)で対抗する方法で,

まあ,普通の子ならこの方法でも

さほど問題なかったりします。




しかし,

この方法で行動が改善されるどころか,

さらにエスカレートするような子供もいます。




その子の心の声は,

「どうせ俺の気持ちなんて誰にも分からないんだ」

なのです。




だから,

自分の気持ちを説明することができず,

行動で表現しているわけです。

これを行動化と言います。




なので,

この状況ではコンテインが効果的です。




叩かれた保育士でもいいし,

第三者の保育士でもいいのですが,




「先生の言うことをよく聞いて!

今,君は先生のことを叩いたけど,

それは君がもっともっと遊びたいのに

先生がおもちゃを片づけたからだよね?

それで腹が立ったんだよね?

だからついつい叩くことを我慢できなかったんだよね?」


と伝えるわけです。




これは,

子供の心の動きを丁寧に言語化したものです。




もし,

この先生の想像が当たっていたならば,

子供は,

自分がしたことの説明を得てスッキリすると同時に,

自分の気持ちを先生に理解してもらったと感じて安心します。




余程難しい子供でなければ,

この言葉を聞いて納得します。

興奮が収まります。




そこではじめて,

・おもちゃで遊ぶ時間は決まっていること

・腹が立っても叩いていてはいけないこと

を伝えるわけです。




すると,

あら不思議,

スルッと理解してくれます。




ポイントは二つ。




コンテインをする時は,

微塵も怒りを含めず,

大いなる心で包み込むように。






そして,

コンテインが完了するまでは

お説教は絶対にしないように。




続く。




☆本日の結論
「これができるマザーはグレイト!」

一般的な母親は,

本能的にコンテイン機能を持っていると言われており,




例えば,

赤ん坊がわけわからず泣き叫ぶと,

「お腹がへったんだね」

と言葉で返しますよね。




赤ん坊の言語化されていないメッセージを

いったん自分の中にくみ取り,

そのメッセージの意味を想像して

言語化して返しているわけです。




この例の場合,

お腹が減っているというのは,

あくまで母親の想像なので,

実際はオムツが濡れて気持ち悪い

という理由かもしれません。




けど,

仮にそれが外れていたとしても,

他者が自分の気持ちを真剣にくみ取ろうとしてくれたこと

を体験することこそが大事なのです。




これが人間への信頼を育むことになるのです。




よって,




コンテインする側(コンテイナーという)の想像は

当たるに越したことはないけれど,

当たらなくても価値があるということです。




コンテインしようとする

その姿勢が大事ですね。




☆本日の結論
「認知症高齢者に対しても同じ,かもしれない。」

実は,

保育の分野というのは,

高齢者分野に比べると

かなり未発達なのです。




その理由は明白で,




高齢者分野は,

世間の風当たりが強いため,

進化せざるを得ないという状況に対して,




保育分野は,

世間から好意的に見られているため,

現状維持のままでも問題ないからです。




まあ,

既得権グループが新規参入を拒み競争を避けてきた

という黒歴史もあってのことなのですが…。




よって,

保育分野は今後も

まだまだ伸びシロがある

と私は思っています。




例えば,

前回まで書いていたコンテインという概念にしても,

これを現場で共通言語として用いている保育園は皆無でしょう。




また,

高齢者分野のように,

看護やリハの専門職が,

専門性バリバリで介入することもないでしょう。




療育施設でなく普通の保育園においても,

運動の発達が遅れている子や

身の回りのことが苦手な子はわんさかいます。




ただ,残念ながら

そういう子に対して,

OTが介入してみようなんてことは,




発想すらありません。




というわけで,

これからおもろい業界なのです。




☆本日の結論
「多職種協同保育」

高齢者施設で

利用者にご馳走をふるまうと,

どことなく世間から白い目で見られ,




保育園で

食育の名の元に食事に力を入れると

世間から賞賛されるという,




この風当たりの違いはなんなのか

と思う今日この頃です。




さて,




こういった要因も手伝い,

高齢者分野は進化を余儀なくされ,

保育分野は進化が滞っているわけですが,




実は,

保育園の一番の伸びシロは,

母親対応だったりします。




つまり,

ストレスフルな母親をコンテインする機能です。




母親の情緒が穏やかになれば,

その母親が自分の子をコンテインすることが容易になります。




逆に,

母親に対して懲罰的に接して,

ストレスを与えるようなことをすると,

母親は「お前のせいでお母さんは保育園に怒られた」

と子供を責めることになるでしょう。




これはもう

子供にとっては悲劇ですね。




おしまい。




☆本日の結論
「でもって,保育士の思いを園長がコンテインする」

昨日1回目の放送だった

「流星ワゴン」

面白いですね。




子供と自分との関係を改善するための過程で,

親と自分との関係を見直す

という設定が良いです。




また,

実は中学受験が嫌だったという子供の思いを

コンテインできなかった自分を省みる

というシーンも良いです。




やり直しの場面では,




子供の言葉を待たずに自分から

「受験止めてもいいんだぞ」

と言ったところ,




「はっ?何言ってんの?」

と子供が反応し,

対立構造になってしまった

というのも良いですね。




相手の思いを汲み取ったコンテインは,

まさにその瞬間に行ってこそ意味があるのであり,

時間が経過した後,

あるいは,一方的なフィードバックでは,

効果どころか逆効果ということを

示していました。




相手の思いに対して

常に開いた心でいることと,

相手の思いと自分の思いを

混同させないということの

重要性も感じましたね。




子供に対して

厳しい言葉で叱咤する保育士は,




果たして,

子供のためにそれを言っているのか?

あるいは自分要因でのことなのか?




そういう教育が大事ですね。




☆本日の結論
「岡山弁はもう少し上品」

保育園の使命

さて,

今後保育中心にブログを書いていくに当たり,

保育とはなんぞやと考えた時,

最も身近で参考になる資料が

これです。→コチラ




子どもの発達過程に沿った

援助の在り方など

専門的なこともかなり書いてあり,

参考になります。




しばらくは

これを読み進めながら,

マニアックな見解を披露していきたいと思います。




で,




それはさておき,




私は,

保育園にとって

最も重要な使命は,




保育園での体験を

子どもにとってネガティブなものにしないこと。





だと考えています。




そう考える一番の理由は,




子どもが保育園に行くのは,

子どもにとって必要だからではなく,

親の都合だからです。




親の都合で嫌々行かされた保育園で

もし嫌な体験を続けてしまったら,

その後に人生にどれだけ悪影響か

ということです。




また,




子どもの学習能力はすごい

と一般的に言われていますが,




それは,

ネガティブな学習も促進されることを

意味しています。




つまり,

幼少期に,

・大人とはこういうものだ

・社会とはこういうものだ

・自分はこんなやつだ

と学習してしまう体験をすると

そのプログラムミングは一生解除されないわけです。

(特殊な作業を行わない限り)




上記のことを踏まえて

保育というものを考えると,

保育士が学ぶべきことは

まだまだ山ほどあるわけです。




続く。




☆本日の結論
「介護指針はありません」


なぜアセスメントの力が重要か?




それは,

効率よく問題解決するためです。




言い換えれば,

解決までのコスト(時間,手間,費用等)を小さくするためです。




あーでもない,こーでもない

という無駄な議論や取り組みをなくすためです。




特に福祉分野は,

コストをかけた割に成果が上がらない

つまりコストパフォーマンスの悪い業界ですからね。




まあ,




とにかく,




アセスメント力は

効率よく問題解決するために必要なのだ


と考えておけば,

頭の中がスッキリすると思いますよ。




ちなみに,

アセスメント力を上げるということは,

・多職種共同のカンファをする

・一人一人の専門職が勉強する

ということになり,




結局,

そこにコストがかかるんですけどね。





まあ,

前向きなコストということで,

矛盾を解消しておきましょう。




☆本日の結論
「保育分野で専門的にアセスメントしている所はいかほど?」

この資料のP54以降に,




イ 情緒の安定
(ア)ねらい
① 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
② 一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
③ 一人一人の子どもが、周囲から主体として受け止められ主体として育ち、自分を肯定する気持ちが育まれていくようにする。
④一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。




という記述があります。




私は,

この中の,

特に②と③を,専門的に支援するだけの知識とスキルが

今の保育士にあるとは,到底思えません。




資料の中には,

③に関して,

「子どもの自己肯定感を育てる」

という文言がさらっと書いてありますが,

自己肯定感の概念を説明できる保育士が

どれだけいるのでしょうか?




読者の中で,

子どもを保育園に預けている人は

送迎時に一度保育士に聞いてみてください。




つまり,




国が保育指針として掲げ目指いていることと,

実際の現場のレベルの解離が激しいということです。




そこを専門的に追及していくことが,

これからの保育園及び保育士の課題ですね。




やりますよぉ~!




☆本日の結論
「無理やり研修や資格取得を押しつけられている介護業界は,結果的に進化している」

先日,とある高齢者分野のセミナーで

あらためて介護保険法を目にする機会がありました。




第一章の第4条には以下のようなことが書いてあります。

(国民の努力及び義務)
第四条  国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。




これって,あたらめて冷静に読むと恐ろしいですよね。




「国民から保険料取って面倒みてやるから,

お前ら高齢者も危機感もって維持向上にいそしめよ!」

というのが法律に書かれているわけですからね。




「わしゃ,もうこのまま衰えればええんじゃ」

という爺さんは法律に反していることになるわけです。




また,




高齢者が筋トレにいそしむという,

多くの国民にとって多少なりとも違和感のある現象も

実は法律に裏付けられていたということも

再認識しました。




さて,

唐突ですが,

「自立」と「自律」の違いについて少々。




私の解釈では,

自立とは,自分の力で人生を歩むことこと。≠依存

自律とは,自分の意志を人生に反映させること。≠支配

であります。




で,

高齢者の場合は,

要介護状態が高くなるにつれて,

「自立支援」でなく「自律支援」

が課題となると思いますが,




このような努力及び義務が課せられている時点で,

すでに自律心が損なわれているような気がします。




自立を強要された時点で自律が失われる

というジレンマですね。




子どもに対する自立支援と自律支援は

矛盾しないのに,

なぜか,高齢者の場合は矛盾しまくりです。




なんともやっかいな分野です。




☆本日の結論
「高齢者分野…何かが違うぞ」

今日は高齢者分野の記事です。




今回の介護保険制度改定により,

看護職やリハ職といった医療系専門職の役割が

脚光を浴びているようです。




しかし,

個人的には社会福祉士が最も脚光を浴びるチャンスだと

考えています。




なぜなら,

機能訓練の概念が広がり,

心身機能や活動の維持・向上という

ピンポイントのリハビリ領域から,

社会参加を重視するようになったからです。

また,生活支援の重要性もあらためて指摘されています。




これを

デイサービスの役割に当てはめた時,

まさに以前に書いた記事「モデルで介護を考える」

のような状況になっているわけです。




あの記事では,

デイの役割を「機能」と「場」に分けて論じましたが,




機能=心身機能や活動の維持・向上

場=社会参加,生活支援

と考えることができます。




で,

この「場」の構築において,

もっともこれを専門としているのが社会福祉士なわけです。




今,行政は,

「場」を地域やボランティアに求め,

介護保険事業の対象から外そうとしています。




しかし,

現実的には,

コミュニティーが脆弱な地域や

地域活動に参加できない特性の利用者

が非常に多いわけです。




そこに介入するのが社会福祉士ですね。




また,結局のところ,

その方たちの「場」を

誰かが引き受けざるを得ない状況になります。

でもって,

相変わらずデイサービスはその最もたる資源なのです。




ただし,

今までのように,

ただ引き受けただけでは,

専門的な援助とはみなされません。




よって,

今後は,

デイを利用しつつも

地域の資源とどう組み合わせるか

という技が必要になります。




本来は,

地域包括支援センターが行うことを

デイの社会福祉士が行うイメージです。




そして,

その作業と効果の検証こそが,




2025年に向けた

最大の研究課題だと

私は思っています。




なぜなら,

この作業が効果的に実践されないと

看護もリハも生きてこないからです。




おしまい。




☆本日の結論
「『お宅のデイは社会福祉士さんがいるから頼もしいわ』と言われる時代がくる(かも)」

今日も高齢者分野の記事です。




昨日の記事で

社会福祉士の時代かも

と書きましたが,




この領域は,

非常に効果測定の難しい分野なのです。




一見,効果測定が容易に思えるリハにしても,

それはPTの話でありOTの領域は困難だったりします。




なぜなら,

PTの仕事は成果を数値化することが容易だが

OTの仕事は困難だからです。




デイケアやリハ特化デイでは,




その機能による成果を

数値化してケアマネや家族にフィードバックする

ということが流行りました。




確かに分かりやすいですし,

本人もモチベーションが上がるかもしれません。




しかし,

いくら数値が上がっても,

肝心の生活に好ましい変化が生まれず

結局,入所してしまった

ということになれば,

なんのこっちゃなのですね。




だからこそ,

昨日の記事にあるような,

社会活動や生活の構築が重要なのです。




で,




話は戻りますが,




この領域は数値化が困難です。




生活の課題や有様は

人それぞれですから,

統計的にも表現しにくいのです。




また,

何をもって成果とするか

という設定も難しいです。




なので,




一つ一つの事例を通じて,

納得してもらうしかないのですね。




成果を量的でなく質的に評価してもらう

ということです。




その積み重ねが信頼となり

仕事上の成功となるわけです。




昨日の記事に書いた

作業と効果の検証とは

このことです。




そういうエビデンスを

社会福祉士が作り出せるか

というのが2025年に向けたテーマになる

と個人的に予想しておきます。




☆本日の結論
「ソーシャルワーク(ケースワーク)を極めよ!」

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