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Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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児童虐待の勉強中です。




勉強のツールは,

「児童虐待」(岩波新書)

というそのまんまのタイトルの本です。




序章,1章,2章

まで読んでいます。




序章は,

児童虐待の防止法が成立するまでの過程です。




虐待はいけないことだ!

といくら叫んだところで,

それを制御する法律がなければ

現実は変わらないですよね。




従来の児童福祉法では,

到底その役目は果たせず,

当時児童相談所で働いていた職員は大変だった。

という話もあり,

意外と興味深い内容でした。




第1章は,

児童虐待の定義についてです。




これが難しい!




例えば,

身体的虐待やネグレクトに関しても,

明らかに大けがをさせたり,餓死させたり

というのははっきり虐待と言えますが,




しつけと虐待の違いや

体罰の捉え方

ということで考えると,

一概には言えなくなってきます。




これは,

専門家や自治体によっても,

意見が異なるわけで,

この本ではそれらの様々な意見も

丁寧に紹介してくれています。




結論から言うと,

極端な事例以外は

ケースバイケースでの判断

となるでしょう。




しかも,

ややこしいことに,

親権の中に「懲戒権」というものがあり,

それにより体罰等の厳しいしつけが

容認されているようにさえ

解釈できてしまうのです。




なお,この本は2006年に書かれたものであり,

その後,「懲戒権」は改正されていますが→コチラ

やはりまだ物議を醸す存在のようです。




しかし,

この懲戒権が全くなくなれば,

お母さんが軽くおしりペンペンをしただけで,

即虐待となる可能性もあるわけで,

難しいところです。




なので,

やはりケースバイケースの判断となります。




ネグレクトに関しても,

例えばカナダでは12歳未満の子供を

家に一人で留守番させることは認められてなく,




日本でよくあるように,

3歳や5歳の子供に対して,

「スーパーに買い物に行く間,

良い子でお留守番できる?」

なんてエピソードは,

公開即炎上どころか

タイーホの可能性すらあるのです。




このように,

文化や治安状況や社会システムによっても,

虐待の定義は異なってくるそうです。




ということは,

同じ日本でも,

牧歌的な村と首都圏では

異なってしかるべきですね。




第2章は,

なぜ虐待が起きるのか

ということで,

虐待の原因を分析して,

以下の4つの要因を挙げています。

(1)愛情不足で育った親

(2)生活上のストレス

(3)社会的な孤立

(4)親の意に沿わない子




この4要因が揃ってしまうと,

かなりの確率に虐待が発生しそうです。

(悪条件というのは,重なりやすいんですよね)




上の4要因を分かりやすく言い換えると,

自分に自信がなく,

子育てに対する良いイメージがなく,

子育て以外にも日常的に不安やイライラが多く,

そもそも子育ての知識がなく,

近くに助けてくれる人もいなく,

でもって,

子どもがさらにイライラと混乱を

増幅させるようなことばかりしてくる,


という感じでしょうか。




おしまい。




☆本日の結論
「12歳未満の留守番禁止って,どんだけ危険なんだ?」

経営者のタイプを

事業展開に対する考え方

で分けると,

二種類あるように思います。




一つ目は,

自分の専門性と事業内容が

一致している場合。


二つ目は

それらが一致していない場合。




前者の場合は,

投資家というより起業家の色合いが強く,


後者の場合は,

その逆と言えるでしょう。




どうもこれは,

生まれ持った性格の影響により

タイプが分かれているように思います。




で,

日本人には前者が多く,

欧米人には後者が多いようにも思えます。




そもそも,

欧米人が作った資本主義経済のルールは

後者をベースにしていますし。




では,

この両タイプを様々な角度で

対比させてみます。




前者の場合は,

コツコツ働くタイプに多く,


後者の場合は,

ギャンブル好きなタイプに多いです。




前者の場合は,

自分がその専門性を学ぶ期間を必要とするので,

すなわち自分への投資が先に必要なので,

成功するまでに時間を要し,

でもって,

高校や大学によって,

ある程度,事業の選択肢が限られてきますが,


後者の場合は,

そういったものと関係ないです。




前者の場合は,

自分のキャパによって,

事業の幅が決まりますが,


後者の場合は,

その影響も少ないため,

事業を拡大させやすいです。




前者の場合は,

自身の研究により

競合他社にない独自性を生み出すことが可能ですが,


後者の場合は,

競合他社が現れた時点で即黄色信号となります。




前者の場合は,

知識と人材が事業の要となりますが,


後者の場合は,

お金が事業の要となります。




前者の場合は,

自分で人材を育てますが,


後者の場合は,

完成品を雇用します。




前者の場合は,

要の人材がいなくなっても,

自分の力でどうにかなる余地がありますが,


後者の場合は,

要の人材がいなくなった時点で,

事業終了になる可能性があります。




前者の場合は,

自分と事業が一体化しているため,

撤退はあり得ませんが,


後者の場合は,

サクッと撤退可能です。




前者の場合は,

自分と事業が運命共同体のため,

借金が膨らみ続けても

しがみついてしまいがちですが,


後者の場合は,

赤字になった途端に

魅力も未練も感じなくなります。




前者の場合,

経営者は,儲けがなくても

仕事をしていること自体に満足していますが,


後者の場合,

経営者は,儲からないと決して満足しません。




前者のタイプの人は,

飲みに行くと,

仕事の中身の話を好み,


後者のタイプの人は,

お金と事業規模の話を好みます。




前者の場合,

より専門的な敵に弱く,


後者の場合,

より資本の多い敵に弱いです。




前者の場合,

経営者自身による事業診断は

バイアスかかりまくりですが,


後者の場合,

かなり客観的かつ正確に診断できます。




前者のタイプの人が,

後者のタイプの人を見ると,

「よく知らない事業に手出しできるなぁ」

と理解不能になりますが,


後者のタイプの人が,

前者のタイプの人を見ると,

「よくそんな面倒くせぇことができるなぁ」

と理解不能になります。




前者のタイプの人が,

後者のタイプの人の真似をすると,

予測不能な状況に不安で仕方なくなり,

仮に利益を手にしても

釈然としませんが,


後者のタイプの人は,

そもそも前者のタイプ人の真似ができません。




前者のタイプの人は,

知識と技術と経験を

重視しますが,


後者のタイプの人は,

情報と人脈を重視します。




前者の場合は,

医療や専門技術系といった,

容易に参入できない業界に多いですが,


後者の場合は,

土建や飲食といった,

容易に参入可能な業界に多いです。




介護業界はその狭間にあり,

どちらのスタイルでも勝負可能です。




ただし,

TPPの議論にもあるように,

中途半端が最も淘汰されやすく,




専門性を極めるなら徹底的にマニアックに,

大規模に経営するなら超大規模に,

といったことが求められます。




つまり,

超大規模が難しいのであれば,

自分たちの専門性を発揮できる範囲に

事業展開のスケールをとどめておく

という選択が最も現実的となります。




そして,

単に効率経営だけを目指した結果,

どこにでもあるような内容と規模の事業しかなければ,

グローバル企業による資本の波に

簡単に飲まれてしまう

ということも大いに考えられますので,




酒造メーカーのごとく

独自の道を研究しまくる

といった姿勢,

つまり,

勉強が大事なのだと思います。




おしまい。




☆本日の結論
「そこそこの社会福祉法人だがオーナーに専門知識がない,というのはかなり危ない。」


当方の特養(90部屋)にて,

全居室にカメラの設置(とシステム全般)

の見積もりを取ったところ,




約1000万円でした。

(低レベルの物なら500万円)




多くの業界関係者は,

無理!論外!

となるでしょうが,




仮に5年リースで計算すると(金利ゼロとして)

年間200万円です。




一般的な介護職員一人当たりの年間給与よりも

確実に安いわけです。




定員90名の施設で,

一人の職員の給与以下のコストで

虐待リスクを限りなくゼロにできるわけです。




その管理コストの低減や,

施設の信頼性UPによる

新規入居者や優れたスタッフの獲得といった成果

(スタッフについては微妙かも…)

を考慮すると,

十分に検討に値する額だと

私は思います。




また,

何度も言いますが,

居室内のグレーな事故についても

その過程が明らかになるといった

(少なくとも入居者にとっては)素晴らしい効果もあります。




というわけで,

まずはいっぺん,

入居者や家族の意見も聞いてみたい

と考えております。




☆本日の結論
「児童養護施設や障害者入居施設はお先にどうぞどうぞ。」

見通し

歯医者に行きました。




思いのほか状態が悪かったので

大手術になりました。




かなり麻酔を打った状態でも

時々痛みが走る中で,

ウィーン!ガリガリ!

と長時間削られっぱなしでした。




そんな不安な状況の時に

励みになったのが,




ここを削るのはあと3回だけ。


痛いかもしれないけど2秒だけ我慢して。


もう8割済んだから,あと少し。




といった,

歯科医の言葉でした。





このように,

かなり苦しい状況にあっても,

先の見通しがつくと

心理的にかなり楽になります。




逆に言えば,

大した負担でなくても

全く見通しがついていない状況であれば,

不安やストレスはかなりのものでしょう。




介護の仕事は

複雑であり構造化されていないことが多いため,

見通しがつきにくいのです。




ましてや,

仕事の内容がストレスフルであれば,

耐えられなくなります。




よって,

スタッフに,その都度今後の見通しを伝えてあげることが

介護リーダーの役割として期待されます。




是非,意識してみてください。




☆本日の結論
「いつも,ずっと,という言葉がスタッフから出始めると黄色信号。」

「虐待」の勉強会,無事終了しました。





この勉強会を経て,

あらためて

社会福祉士の皆さんにお伝えしたいのは,





「虐待による人権侵害」

この問題こそソーシャル・ワークの神髄と考え活動してほしい,

ということです。




社会福祉士のワークブックにも,

虐待4法が多くのスペースを割いて

書かれていますし。




という視点で,

特養等の生活相談員に

何が求められるかというと,




自分の施設の介護現場で

利用者が虐待されていないか日々チェックし,

もしその気配があれば,

その都度直接問題解決するなり,

職員教育(啓発活動)するなり,

といった介入をする

ということです。




逆に言うと,

現場のスタッフとグルになってしまわないように

ということですね。




もしその傾向が多いようであれば,

生活相談員を外付けの職員にせざるを得ない

ということになります。




おしまい。




☆本日の結論
「あそこには社会福祉士がいるから絶対に虐待は起きないはず!と言われる資格になりましょう。」


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