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Author:元気の子
多くの介護関係者が何となく思っていることを、あたかも理論的に言語化するのが好きですが、エビデンスはほとんどないのでご了承ください。

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闘争-逃避の文化というのは、

誰もが避けたいものだと思いますが、

良い面もあります。




それは、

お互いの仕事に対して

批判的な議論ができる

という点です。




自分の責任外のことであっても、

疑問に思ったら意見をぶつける。

私、そういう文化は嫌いではないです。




むしろ、

福祉施設のようになぁなぁ(つがい文化)になりやすい

状況においては、

むしろ必須だと思います。




夜勤中においても、

別フロアの夜勤者がちゃんと仕事をしているか気になる。

場合によってはチェックする。

それくらいの文化があった方が、

虐待も抑止できると思います。




他者や他フロア、多職種の仕事に

口を出さないというのは、

それらを信用しているということではなく、

面倒、リスクを避ける、自分たちのことだけ考えたい、

というマイナス面からきている行動だと思います。




そういう人に限って、

いざ問題が起きた時に、

「実は気になっていた」

なんてことを言ったりします。




もちろん、

それらに対する指摘や攻撃だけに終始してしまい、

あたかもそれが本業のようになってしまっては、

まさに闘争-逃避文化になってしまいますので、

適度な加減が望ましいですね。




おしまい。




☆本日の結論
「何でも疑問に思ったら、根拠や目的を確認する習慣を!」

建築の際に補助金が出るため、

介護系経営者なら誰もが一度は検討する

サービス付高齢者住宅(サ高住)。




でも、

誰がどれだけ考えても、

欠陥のあるモデルにしかならない

サ高住。




欠陥があるとはどういうことかというと、

利用者のためにきちんとやれば赤字になり、

黒字を目指せばエゲツナイ援助方法になる

ということです。




今回は、

そんなサ高住の検討材料を

整理してみました。




私が考えるに、

サ高住には、

3つの検討軸があります。




それは、

(1) 所得が低い - 高い

(2) 介護度が低い - 高い

(3) 併設事業所を設ける - 設けない

の3つです。




順に説明します。

まず、(1)ですが、

所得が高い人をターゲットにした方が経営は楽です。

しかし、そのような人がいる地域は限られ、

かつ、それなりの設備投資も必要です。




よって、

都会以外においては、

必然的に所得の低い人がターゲットになります。




そして、

この時点でスタイルが限られます。

すなわち自費サービスを極力削る必要があるため、

夜勤者の配置や限度額以上のサービスが難しくなります。




となると、

これまた必然的に

(2)に関しても介護度の重い方は対象外となります。




つまり、

多くの場合、

低所得であり介護度の低い方を

対象とせざるを得ないのです。




しかし、

金儲けだけを考えるサイコパス経営者であれば、

この条件でも平気で要介護4や5を入れます。

つまり、

併設事業所のデイやヘルパーを限度額一杯利用させ、

後はネグレクト状態とするわけです。

要介護4や5の方で認知症であれば、

苦情を訴える能力もないですからね。




特養入所が困難な都会においては、

この方法で利用者を囲い込み

トータルで黒字を出すのが定石となっています。




続く。




☆本日の結論
「サイコパス付高齢者住宅(サ高住)」


前回の続きです。




そんなこんなで、

普通の地域においては、

まともな経営者なら、

低所得であり介護度の低い方を

ターゲットとせざるを得ません。




で、




そういう方って具体的にどんな方でしょう?

要支援や要介護1なのに、

サ高住に入らないといけない人って…。




おそらく、

・一人暮らし

・家族の支援期待薄、つまり家族関係悪し

・地域との繋がりなし、つまり社会性悪し

・精神病やパーソナリティ障害あり、つまりトラブルメーカー

のような方が多いのではないでしょうか?




こういった方は、

通常の介護保険サービスの枠組みでは対処しきれず、

地域包括や小規模多機能の精力的なサポートにより、

なんとかしのいでいるというパターンが多いように思います。




さて、

このような方がサ高住に入ると、

多くの場合トラブルになります。




それは、

支援システムに関してです。




サ高住は、

定額サービスと

課金サービスと

介護保険によるサービスが

入り乱れて提供されているため、

その理解が非常に難しいのです。




まず、

定額サービスですが、

これは毎月の管理費に含まれており、

簡単な見守りや生活支援となります。




課金サービスは、

上記以上のサービスに関して、

例えば、

洗濯の手伝い1回いくら、

居室までの食事の配膳1回いくら、

緊急時以外のナースコール1回いくら

という感じです。




なぜ、

こんな面倒なシステムにしているかというと、




もちろん経営的な問題が一番なんだけど、

前述したような入居者の特性も影響しています。




つまり、

「無料サービスなら使わなきゃ損」

という発想があったり、

職員が親切心で行ったことが裏目になって、

過度な要求を招いたり、

というリスクがあるからです。




だからこそ、

システム上、線引きしてるんだけど、

それがために、

「全然、サービス付じゃねぇじゃねえか!

いちいち金ばっか取りやがって!」

と、さらなるトラブルを招くという悪循環ですね。




そして、

ここにさらに

介護保険サービスとの線引きが加わるのです。




続く。




☆本日の結論
「サイコパス用高齢者住宅(サ高住)」

前回の続きです。




定額サービスと課金サービスとの混乱の上に、

さらに介護保険サービスがのっかってくる

というカオスがサ高住の醍醐味となっています。




ここで、

前々回の記事に書いた、

(3) 併設事業所を設ける - 設けない

という判断が求められます。




で、




多くのサ高住では、

同会社による併設事業所があり、

そこで利益を求める仕組みとなっています。




ここで問題になるのは

訪問介護サービスです。




なぜ問題かというと、

サ高住で自費サービス(定額&課金)を担っている職員が、

訪問介護のヘルパーを兼務しても

良いことになっているからです。




そして、

介護度が低い人の場合、

この自費サービスと訪問介護サービスの線引きが

非常に曖昧であり、

入居者が頑張って

掃除や洗濯や調理をしている姿を見守ることでさえ、

どちらにでも解釈可能なのです。




トイレに行く時、

昨日はちょっとふらついていたから、

付き添ったけど、

今日からはふらついている時の付添は

介護保険サービスとさせていただきます。

なんて言われたら、

人間不信になりますよね。




ましてや同じ職員がやることですからね。

わけがわからんのですよ。




なので、




せめて、

自費サービスの職員は訪問介護のヘルパーを兼務せず、

人が違うということで明確に線引きし

理解を求めるのが良いと思いますが、

経営的には非効率ですね。




よって、




誠意のあるサ高住の形としては、




重度の方OK!

夜勤も配置します!

料金は限度額の範囲ですが、責任をもってケアします!

というガッツリ介護系か、




要介護1か2までです!

食事提供、空調管理、服薬確認、簡単な見守りはします!

排泄ケアが必要になれば対応困難ですが、
責任を持って介護施設を紹介します!

系列会社で儲ける気はないので、
外部のケアマネ&事業所をご利用ください!

という安心住宅系のどちらかとなります。




もちろん両方とも大赤字です!




おしまい。




☆本日の結論
「サ高住で 利益出すなら サイコパス あるいは医師か 建設屋かな」

ドラッガーの名言は多くありますが、

私が最も気に入っているものは、

以下の言葉です。




組織というものは、

問題ではなく機会に目を向けることによって、

その精神を高く維持することができる。

組織は機会にエネルギーを集中する時、

興奮、挑戦、満足感に満ちる。


問題は無視できない。

だが、問題中心の組織は守りの組織である。

それはいつになっても、

昨日を黄金時代と考える組織である。

それは、悪くさえならなければ成果をあげていると

考える組織である。





もう一つ、これに似た言葉があります。




小企業は、際立った戦略を持たなければならない。

ニッチを見つけなければならない。

現実には、ほとんどの小企業が戦略を持たない。

機会中心ではなく問題中心である。

問題に追われて日を送る。

だからこそ小企業の多くが成功できない。





今回の記事では、

あえてこれらの言葉の解釈は述べませんので、

読者の皆さんでしっかりと吟味してみてください。




ちなみにドラッガーの規定する小企業とは、

社長が、中心的な成果に責任を持つものが誰かを、

人に聞いたり書類を見たりしなくとも分かる規模であり、

その者の数は12名~15名である

とされています。




よって、

地域で介護施設を運営している多くの会社・法人は

これに該当します。




上記の言葉の主語は、

「組織」や「会社」となっていますが、

リーダー、マネジャー、経営者

等と言い換えるべきでしょう。




つまり、

チームをマネジメントする人間が、

問題中心の仕事ばかりだと

良い組織が育まれず成果もでない

ということですね。





例えば、

デイサービスの管理者であれば、

・事故をなくしたい

・苦情をなくしたい

・感染を広げたくない

・職場の人間関係を改善したい

・実地指導で指摘されたくない

等のことを意識して仕事をしていると思います。




経営者から稼働率の改善を言い渡された時は、

・新規利用者を増やしたい

というものが追加されますが、

でも、実はこれも、

・経営者に悪い評価をされたくない

・利用者が減らないようにしたい

という問題中心の考えなのです。




管理者がこのような考えしか持っていない施設において、

・スタッフが興奮、挑戦、満足感に満ちて

・他にない魅力的なデイを生み出す

ことはまず期待出来ないですよね。




よって、

躍動感のある熱い施設を生み出すためには、

管理者は、

・今以上にデイを魅力的なものにするヒントがどこかにないか?

・今以上にスタッフが成長できる方法がないか?

・誰もやっていないようなデイってどんなのがあるだろう?

ということを主体的に意識し続ける必要があります。




まあ、

現実的には、

管理者にそこまで求めるのは無理難題ということで、

経営者がその役割を担っているわけですが、

理想は、施設ごとの管理者(マネジャー)がそうであるべきなのです。




てか、




そういう原理原則があることを

とりあえず知っておくべき


なのです。




それが学びですね。




おしまい。




☆本日の結論
「普通にしていたら、問題中心の発想になってしまうのが人間の本能。」

今年後半、

電通の事件等もあり、

労働時間の適正化(残業なし)が話題になりました。




また、

その背景には、

生産労働人口の激減と

それに伴う失業率の低下

があり、




少ない人員でも利益を上げること

すなわち生産性の向上が求められています。




要するに、

今は労働者が少ないから、

待遇を良くしないと働き手が確保できなくなるよ。

しかも、その状況で利益を上げるには、

より少ない資源でより高い成果を上げるための

マネジメントとイノベーションが必要だよ。

ということです。




方向性としてはその通りだと思うのですが、

おそらくその通りにならないのが日本人の傾向です。




なぜなら日本人はマネジメントが下手だからです。




成果を上げ続けるために

常にブレずに突き進むマネジメント。

ドラッガーはこれを真摯さと言っていますが、

この真摯さが日本人には欠けていると思います。




日本人には成果よりも人間関係を重視する文化や、

他の人と違う意見が批判されやすいといった

同調圧力があるからです。




成果のための取り組みよりも、

上司が好む取り組みを重視し、

多職種協働のカンファにおいても、

結論に違和感を持ちつつも皆の意見に賛成し、

といった傾向ですね。




このような文化では成果を上げづらく、

非常に非効率な組織と言えるでしょう。




それでも、

今まで日本人が成果を上げてきたのは、

有能さ勤勉さに尽きるでしょう。



それによって、

マネジメントの不味さを補ってきたのです。




そして、

その勤勉さとは、

サービス残業OKの文化だと解釈されていました。


ついでに言うと、

第二次世界大戦時のバンザイ突撃や特攻隊とは、

大本営によるマネジメントの不味さを

現場の兵士の勤勉さによって補っていたようなもの

とも考えられます。






ということで、

グローバル競争の中において、

日本人の働き方から勤勉さを奪うということは、

個々の従業員が他国民よりはるかに有能であり続けるか、

多くの素晴らしいリーダーに恵まれる必要があります。




前者は今後は苦しいでしょうね。

後者はやはり苦手ですよね。




日本の組織で大きな成果を上げた時というのは、

日本人らしくないくらいパワーのある

カリスマ的なリーダーがいた時です。

政治にしても企業にしても。




部下や利害関係者が全員が白と言っている時でも

正しい成果を見据えた上で黒と叫べるリーダー、

そして、それでも皆が納得して付いてくるようなパワーが。




リーダー達が、

ひたすら成果のために

そのようなマネジメントを発揮できるかどうかが、

今後の日本全体の課題なのです。




☆本日の結論
「同調や保身、リスク回避の姿勢を捨てることができるのか?やれんのか?」

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